2017年08月12日 - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
5
6
8
21
25
26
27
28
29
30
31
08


十四歳漂流

薄井ゆうじ 著

成長していく少年の心のふるえを鮮やかに伝える寓話集。

いや〜すんばらしい作品です。
大人への憧れや拒絶、悲しみ、不安、束縛や無力感等、思春期に誰しもが抱く感情を、少し幻想的な世界の中で描いています。12作の短編構成です。

14歳から16歳まで、自分が気に入った首が見つかるまで、何度でも首を取り替えられる「首市場」というお話があります。二度と元の首には戻れない事を少年は知らずに、遊び感覚で付け替えちゃいます。その他どの話もなんとなく抽象的に表現されているので、ともすれば何が言いたいのか、まったくわからないような話ばかりなのですが、子供の頃に経験した苦い思い出や、置き忘れてきた、大事な何かが思い出せそうで、なんだかもどかしくなります。心を揺さぶられてしまいました。

テーマ : オススメの本の紹介    ジャンル : 本・雑誌