ミステリ - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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桜さがし

桜さがし
柴田よしき 著

中学時代の新聞部のメンバーで、仲良し4人組の、歌義、まり恵、綾、陽介は、教師を辞め作家に転身した恩師、浅間寺竜之介が建てたログハウスに招かれます。
途中、車の脱輪で困っていた女性と出会い、なりゆきで、女性とその夫も加わり、歌義達は、浅間寺のもとで楽しいひと時を過ごします。
ところが、後日この女性が死亡。無理心中が疑われますが・・・。

この事件、なんとキノコが謎を解くカギとなっています。
短めのお話しがいくつか入っていますが、どれもミステリ仕立てになっています。
中学時代付き合っていた綾と陽介、そして一度は歌義とわかれ、他の男性と婚約までしたまり恵。弁護士を目指す歌義。彼らの仲にも少しずつ変化が生じていきます。
ほのぼのしていて、それでいてちょっと切なくもある、いいお話です。

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ごみを喰う男

ごみを喰う男
中村敦夫 著

主人公の応柳沢法舟は元警察キャリアで、現在は寺の住職です。
寺の下男、山田三休と水死体を発見するところから話が始まります。
経歴をふせていたこともあり、容疑者扱いされることになった法舟は、これも何かの縁とばかりに、事件の捜査を始めます。

密室殺人や連続殺人の類ではないため、被害者の身元から人間関係を洗い出す感じの、わりとシンプルな展開になっていきますが、主要な登場人物が多いので、覚えるのは結構大変です。

政治家や市民運動家、暴力団などが話にからみだし、やがてゴミ処理施設の問題等、物語を超えたところで、環境に関する問題点がリアルに描かれています。
そこはさすがに元政治家らしく、テーマがきっちりとしていて「環境文学」とよぶにふさわしい作品です。
ゴミ処理の闇に迫った、衝撃的な小説です。

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はじまりの島

はじまりの島
柳広司 著

ダーウィンを乗せた、英国の軍艦ビーグル号は、航海の末にガラパゴス諸島にたどり着く。種の起源を解き明かす鍵となるこの島で、上陸したメンバーが次々に殺されていく。犯人はいったい誰なのか?
謎の連続殺人事件に若き日のダーウィンが挑む!


ダーウィンが主人公で、舞台がガラパゴス諸島?これでミステリなんか成立するのか?と思っていましたが、これが意外に本格ミステリで驚きです。

絶海の孤島、そして迎えは数日先まで来ない。考えてみればミステリとして、これ以上ない設定です。

文化や宗教、道徳観の違いが事件の背景にあり、やや哲学的な展開になっていきます。
実に奥深いテーマをもっています。

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転生

転生
貫井徳朗 著

主人公の和泉は、心臓移植手術をうけてから、恵梨子という見知らぬ女性を夢にみるようになった。
聴いたこともない曲の作者がわかってしまったり、絵の才能が開花したり、それが心臓移植と関係があると考えた和泉は、やってはいけないと知りつつも、ドナーの事を調べ始める。


かなり読み応えのある小説です。
自分に与えられた心臓は、交通事故でなくなった女性のもの。この限られた情報だけをたよりに、和泉はドナーと夢に出てきた恵梨子という女性が同一人物ではないかと考えます。
苦労の末に、ようやく女性の遺族との面会を果たしますが、なんと!!
あんまり詳しく書けませんが、とにかく、この移植手術には謎が多く、それを調べる和泉の身にも危険が迫り、かなりスケールが大きい話になっていきます。
移植についての問題点など、かなり奥深い内容を秘めた医療ミステリです。
心臓移植後に和泉の身に起こった不可思議な現状を、話を盛り上げるためだけの、どうでもいい出来事のままでは終わらせず、最後まで医学的に説明しようとするところは、ちょっと野暮かな〜と感じる人もいるかもしれませんが、それだけにきっちり説明つけて終わらせるところはカッコイイです。さすが貫井さんだ。信じる人は転生を信じればいいのだ!

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幕末維新の暗号

幕末維新の暗号
加治将一 著

 群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか。
 錚々たる面々を連ねた維新志士の集合写真が、何時どうして撮られ、なぜ嘘っぱちとして、歴史の闇に葬られたのか?その謎に歴史小説家、望月が挑むが、やがて彼の周囲に怪しい影が忍び寄る。

 ノンフィクションの手法で、様々な事実と照らし合わせながら群像写真の真偽を検証していきます。あまりに突飛な推理というか、タブーの領域に踏み込みすぎていて、恐ろしくなってきます。幕末好きにはたまらない逸品です。


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