ミステリ - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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夜想曲(ノクターン)

夜想曲(ノクターン)
依井貴裕 著

役所勤め時代の同期の集まりが山荘で行われることになり、現在俳優をしている桜木も参加することに。
ところがそこで三日連続して殺人事件が発生。
なぜか事件当日の記憶がない桜木に、後日脅迫めいた手紙が届く。
それは桜木が犯人だと告発するものだった。
誰かの首を絞める生々しい記憶だけが残る桜木。
脅迫者の正体は!


山荘での連続殺人事件は、ミステリ小説としてはなかなか面白い設定です。
ただ、いろいろと無理があるかな〜っと思ってましたら、そこが解決のカギでもありまして、ちょっと変わった推理小説です。

何者かが、桜木に事件の詳細を記した手紙を送ってきます。これは彼が犯人だと告発する内容でもあるわけですが、小説風にしたためてあり、これがこの小説の本文というか、読者はこの手紙の内容で事件を理解して推理していくことになります。
しかし桜木に事件当日の記憶があったとしたら、まったく意味をなさない手紙でもあり、また桜木以外の人は記憶があるわけですから、このあたりからオチだけは容易に想像できます。しかしそれを論理的に説明しろといわれると、そこで語られる内容一つ一つをいちいち疑ってかかって検証しないと無理かもしれません。

手紙という形で、一通り事件の内容を記したあとで、「読者への挑戦」というタイトルで作者からのメッセージが挿入されているわけですが、犯人がわかっている状態でも、手紙の内容の矛盾点に気づくのは至難の業ではないかとおもわれます。
考察力が試される推理小説です。

テーマ : オススメの本の紹介    ジャンル : 本・雑誌

渇いた夏

渇いた夏
柴田哲孝 著


伯父の自殺によって福島県の西郷村の家を相続することになった神山健介は、学生時代母と過ごした西郷村へ移り住みます。
伯父の知人の証言等から、伯父の自殺に疑問を持った主人公は、興信所勤務の経歴を活かし、「神山探偵事務所」を立ち上げます。
最初の依頼は、妹を殺して逃亡している男を探してほしいという、女性からの依頼でした。
その男、谷津誠一郎は、高校時代神山が共に遊んだ仲間の一人でした。


調査を進めるうちに、伯父の自殺や、過去に近隣で起こった事件との関連性が見えてきて、面白くなってきます。
ハードボイルド・・・かな?





テーマ : オススメの本の紹介    ジャンル : 本・雑誌

傷痕

傷痕
矢口敦子 著
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目黒区一家殺害事件の加害者の家族と、被害者の遺族が皮肉にも巡り合い、そしてある男の出所がきっかけとなり、この事件に関係する者たちの平穏な日々が失われることになります。

小田島は妻に暴力をふるい、逃げた妻をかくまっていた弁護士一家を殺害します。
ところが、実際に事件の首謀者として処刑されたのは、小田島ではなく、同行していた知也の父、正実でした。
母の真理恵は、幼い知也を養子に出し、知也は本当の父と母、そして事件の事を知らずに成長します。
そんなある日、知也を引き取った一色家に衝撃が走ります。
知也のガールフレンドの桜井香子が、知也の父がかかわった事件の被害者と同じ名前であることを知ったからです。
そして、何も知らない知也の前に、小田島が現れ、すべてが白日の下にさらされることになります。

主犯が本当はどちらだったのかが、関係者の証言だけという曖昧な状態の中で、知也は父の刑が妥当であったのかを考えることになります。
死刑制度の是非をめぐるやりともあり、裁判員裁判についても考えさせられる深い内容の作品です。



テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

ソロモンの犬

ソロモンの犬
道尾秀介 著


ちょっと怖い雰囲気が漂いつつも、けっこう笑えるミステリ小説です。



大学生の秋内は、同じ大学の羽住智佳に一目ぼれ。
自転車配達便のバイトに精をだす一方で、同級生と友江京也と、羽住の友達の坂巻ひろ子の協力で、羽住との距離を縮めようと努力する。
そんなある日、彼らの小さな友人、小学生の陽介が事故に会い死んでしまう。
現場に居合わせた秋吉は、事故の直前、ある人物の不可解な行動を目撃し、陽介の事故が仕組まれたものではなかったかと疑念を抱く。


物語は、秋吉がたまたま立ち寄った喫茶店で、京也、智佳、ひろ子の三人と会い、陽介の死をめぐり「この中に、人殺しがいるのかいないのか話し合おう」という重い出だしで始まります。

ここからが本編で、彼らの出会いから陽介の事故までのあらましが描かれますが、全体としては、羽住智佳に思いを寄せる秋吉の様子や、京也とひろ子の関係を中心に、恋愛小説のような感じで進んでいきます。
会話の中にもふんだんにジョークが登場し、重い出だしとは対照的に、ユーモアがあって、かなり笑えます。
そして四人の関係に、少しずつ亀裂が見えはじめたころ、陽介の事故が発生します。すると一転、みんな、なにかしら隠しごとをしているような怪しさで、ミステリ小説らしくなっていきます。


いよいよ終盤、事件の核心へとせまってきたあたりで、とんでもない展開がまっています。
それありですか?!と、絶対思うはず。
これをどうやってまとめるんだ?と思ったときに、ああなるほど・・・一見大した意味を持たないと思われた伏兵がこんな形でオチを・・・。
「うまい」と思わず感心。
最後は、青春ミステリっぽく、すがすがしく終わっていくのが、これまたにくい。
おすすめです。

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悪魔は天使の胸の中に

悪魔は天使の胸の中に
柴田哲孝 著

若い女性がバットで殴り殺される通り魔事件が発生。時をおかずに日本の各地で同様の事件が発生します。
それぞれ犯人は逮捕されますが、事件の動機がはっきりせず、別々の事件として処理されようとします。
元FBI捜査官でプロファイラーのエミコ・クルーニルは、これらの事件に関連性があると睨み、そんな彼女の考えに城島刑事が興味を持ちます。
やがて事件は、エミコがかつてかかわった事件と大きなつながりを見せます。

謎の多い事件に、エミコがプロファイリングで挑みます。
スリルがあって、面白い小説です。

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