サスペンス - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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無痛

無痛
久坂部羊 著
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神戸で一家惨殺事件が発生。
しばらくして、精神障害児童施設の少女が犯行を自供。
外見から、病気だけでなく、犯罪を犯すかどうかもわかってしまう、医師の為頼は、少女の無実を見抜くが、少女の犯行を裏付ける証拠が発見され、事件は混迷をきわめる。


実際に起こったいくつかの事件を連想してしまい、少し読むのがつらい小説でした。
前半は猟奇殺人の謎を解く、純粋なミステリとして話がすすんでいきます。
主人公の為頼は街中で見かけたある男の、通り魔的犯行を予見して、菜見子とその息子の祐輔を救います。
為頼の不思議な力を知り、菜見子は自分の働く施設にいる十四歳の少女が一家惨殺事件に関係していることを打ち明けます。
このあたりから登場人物の背景がすこし広がり、菜見子の過去や、為頼の病院経営の話など、複線の話がでてきます。
そしてストーカーや、刑法39条の話へと発展し、やがて無関係だと思われたこれらの複線が一つになって、事件解決へと向かいます。
このころになると、ミステリというより、サスペンスとかホラーといった雰囲気が強くなります。

本作品中に、「治る病気はほっといても治るし、治らないものは治療しても治らない。」という確信めいた言葉が繰り返しできます。これは医師である主人公の考えなのですが、著者自身も医師であるだけに、真意を知りたいところです。
これに関連した小説に「廃用身」がありますが、こちらも大きな仕掛けのある小説です。


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廃用身

廃用身
久坂部羊 著


廃用身とは、脳梗塞などで麻痺し、治る見込みのない身体の部分をいいます。

老人医療の現場で働く医師、漆原は、廃用身を切断する、Aケアという画期的な方法を試みます。
切断により体重が減ったことから、ある老人は重度の床ずれが治りました。
Aケアを受けた老人たちは、麻痺した部分を気にすることもなくなり、以前より行動的になりました。
また介護も楽になり、本人だけでなく、家族にも明るさが戻りました。
すべてうまく行っているかのように見えたAケアでしたが、マスコミがその是非を問う記事を掲載したことから、漆原は追い詰められていきます。さらにAケアを受けた老人が、思わぬ行動を起こします。


怖い小説です。
この本自体に大きな仕掛けがあるので、あまり詳しくはいえませんが、老人医療の現状が生々しく描かれ、医師である著者の実体験ではないかと思うほどリアルな描写です。

老人医療の現状や、介護を必要とする老人たちの内面など、高齢化社会を迎えるにあたり、考えさせられるテーマが多く盛り込まれた作品です。(なんて考えて作品中の単語をいろいろ検索してしまうとバカをみることに・・・)
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仮想儀礼

仮想儀礼
篠田節子 著

インチキ出版社と、その仕事を請け負っていた男、矢口に騙されているともしらず、正彦は、創作の夢をかなえるために、長らく続けて来た仕事を辞め、5千枚にも及ぶゲームブックの制作に取り組みます。
ところが作品完成後、矢口とは連絡がとれず、そこではじめて自分が騙されていたことをしります。
妻とは離婚し、仕事も失った正彦は、街で偶然と矢口と出会います。
矢口に恨みごとをぶつけますが、矢口もまた路頭にくれる身になっていました。
二人で一攫千金を狙い考えたビジネス。それはなんと!宗教でした。

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上下巻です。
彼らが作った宗教「聖泉真法会」は、正彦のゲームブック「グゲ王国」の設定を使ったいい加減なものですが、どういうわけか、そこに御利益を感じる人が現れ、聖泉真法会はみるみる信者を増やしていきます。
正彦と矢口がインチキ宗教で成り上がっていくサクセスストーリーかと思いきや、信者があれこれと問題を引き起こし、いつインチキがばれるのかと、ハラハラの連続です。
二人の予想をはるかに超えたスピードで教団は大きくなっていき、やがて彼ら自身も、自らが興した宗教に飲み込まれていきます。
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終盤はスリルとサスペンスの連続です。
とても面白い小説です。


 

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片目の猿

片目の猿
道尾秀介 著


私立探偵の三梨は、谷口楽器からの依頼で、産業スパイに関する調査を請け負っていました。
新しく雇い入れた冬絵という女性を、深夜、スパイ容疑の黒井楽器に忍び込ませますが、決定的な証拠をあげることはできないまま退散することになります。
ところが後日、黒井楽器企画部の村井が殺され、混沌とする中で調査は終了することに。
直前に村井が秘密で社内に招き入れたタバタという女の正体は・・・。


登場する人物は、三梨をはじめ、ある「特徴」をもっています。それが「特長」であるのかも作品の謎のうちで、たとえば冬絵は、大きなサングラスでかたくなに自分の目を隠していますが、彼女は遠くで起こった航空機の墜落事故の瞬間「落ちる」と呟いています。この話を耳にした三梨が、彼女に興味を持つわけですが、三梨も同じく耳に秘密を抱えています。

話は少し複雑で、産業スパイ、村井の殺し、登場人物の能力の秘密、三梨がかつて一緒に暮らしていた秋絵という人物の自殺の真相等、とても謎が多く、流れの中でそれらが一つにつながったときに、してやられたという気持ちと共に、「な〜んだ」と、ちょっとバカバカしい気持ちになってしまう変わった面白さのある小説です。

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GEQ

GEQ
柴田哲孝 著

阪神淡路大震災、911、スマトラ島沖地震、四川大地震の裏に潜む陰謀をジャーナリストの松永が暴きます。
フィクションといいながら、実名を使用し、エピソードも事実。
恐ろしい内容です。恐ろしすぎて何も言えません。
とにかく読んで判断してください。

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