江戸川乱歩賞作品 - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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果つる底なき

池井戸潤 著
第44回江戸川乱歩賞受賞作品

同僚はなぜ死んだのか?
「これは貸しだからな」彼が死の直前に残した言葉の意味とは?
融資、倒産、回収。銀行と企業をつなぐ金の流れにの裏に潜む闇に迫る本格ミステリです。

読み応えがありました。さすがに金融のプロが書いたものだけあって、金に関する不正が複雑巧妙でいて、それでもわかりやすく説明されているので、素人のアタシでもとても楽しめました。
一発どんでん返しの話ではなく、連続テレビドラマによくあるような、少しずつ真相に近づいていくタイプのお話です。
半沢直樹とはまた違った面白さですね。
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テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

連鎖

連鎖
真保裕一 著

チェルノブイリ原発事故で汚染した食品の不正輸入の実態を暴いた友人が、不可解な自殺をはかる。真相を探る主人公の身にも、やがて組織の手が・・・。
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とにかく、どんでん返しの連続です。ただ、そのたびにスケールが小さくなっていくような気がしないでもないわけですが、案外事件なんて、身近の些細な事がきっかけになってるのかもしれませんね。いったい何が「連鎖」するのか、最後の最後でわかりました。い

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脳男

脳男
首藤瓜於 著
第46回江戸川乱歩賞受賞作

連続爆破事件の犯人の一人を逮捕したが、彼は鈴木という偽名を名乗り、その他の事はいっさいしゃべろうとしない。彼の様子に違和感を覚えた精神科医の真梨子は、彼の生い立ちを調べ始めはじめるが、そこには驚くべき真実が・・・。
 

 この小説には、爆破事件解決に執念を燃やす熱血警部がでてきますが、話の核が事件解決のための捜査というよりは、鈴木の過去を調べていく部分にあるような気がするので、もしかしたら精神科医の女医さんが主人公なのかな?でもそれにしては個性的な警部さんなので、まだまだ他の話に登場しても不思議じゃありません。他の本もチェックしたくなります。

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顔に降りかかる雨

顔に降りかかる雨
桐野夏生 著
第39回江戸川乱歩賞受賞

 友人のノンフィクションライター宇佐川耀子が失踪したと、彼女の恋人、成瀬から聞かされます。
 耀子は、成瀬が「ヤバイ筋」から借りていた金と共に姿を消し、彼女が最後に電話をかけた主人公の村野は、共犯の疑いをかけられます。
 耀子を信じつつも、自らの疑いを晴らさざるを得なくなった村野は、成瀬と共に、耀子の行方を追いますが・・・・。

 虚栄心に満ちた女、耀子の単なる持ち逃げを思わせる材料を次々に出しておいて、身近な人間の裏切り、怪しい死体の解体ショー、そしてネオナチまで、次々に不気味な背景が明らかになっていきます。彼女が書いていたノンフィクションが、どう事件と結びつくのか、最後の最後まで驚きの連続です。


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テロリストのパラソル

テロリストのパラソル
藤原伊織 著
第41回江戸川乱歩賞受賞作


新宿中央公園で爆破事件が発生し、50人以上の死傷者を出す。
被害者の中に警察官と、かつて左翼活動家として爆破事件を起こした桑野の遺体も発見されたことから、テロという見方が強まる。
主人公は、偶然現場に居合わせ、凄惨な現場を目撃することとなるが、桑野とは友人関係にあり、かつての活動仲間ったこともあり、その線から警察に追われることに。


主人公の学生時代の話がでてきます。全共闘とか、とにかくアツイ時代の話で、主人公が桑野との思い出を語っているのですが、なんだかとても青春しちゃってます。著者が東大卒なだけに、なんだか一番思い入れがありそうな気がします。
国家権力に対する反発か?それとも無差別テロか?なんて思っていると、暴力団の影が見え隠れし、さらには二部上場企業、クスリなど色々なものが絡み合って複雑化していきます。
そんな中、インテリやくざの浅井という男が事件に興味を持ち、なにかと主人公に協力してくれます。このあたり、シブイ中年男どもの友情が、やけにカッコよく描かれています。
出てくる人がことごとくある一点でつながっていて、その糸を手繰った先に、とんでもない結末がまっています。
いわゆるハードボイルドですね。
かっこよくて面白い小説です。


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