ファンタジー・SF - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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ブルータワー

ブルータワー
石田衣良 著

脳腫瘍で余命宣告をされた瀬野は、激痛に耐え切れず意識を失う。
そして目が覚めると、そこは200年後の世界だった。
生物兵器により、人類の大半は死に絶え、塔に住まう一部の人間を除き、人々は今なお感染による死におびえながら暮らしていた。
支配するものとされるもの。ただ死を待つだけのもの。すべてを破壊しようとするもの。
意識だけが時を超え、子孫の肉体へと乗り移った瀬野は、200年後の世界を救うことができるのか!
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9.11の衝撃を小説にしたようです。
高さ2キロの巨大な塔とは、やっぱり崩壊したあのビルなのでしょうか。
人類の90%を死に追いやった生物兵器というのは、改良型インフルエンザウィルスです。世界大戦のようなものが起こって、ワクチンもつくっていない状態でそれをつかったわけですから、自殺行為ですね。
塔に住む一部の人間は感染の危険性はなく、それゆえ大地に住む人々を拒絶します。
なんとか塔への移住を果たしたい人々と、塔の住人との争いが続き、やがて殺戮が行われる事態にまで発展します。
瀬野は意識を失うたびに、現在と未来を行き来するのですが、未来に起こる悲劇をなんとか(本来瀬野が生きている時代で)食い止められないかと考え、過激な行動にでます。このへんはターミネーター2のような展開で、起こってもいない事でとがめられる人はちょっと気の毒かも。
意識しか移動することができない瀬野に、悲劇を食い止める手立てはあるのか?が大きな問題で、この話の見所なわけですが、そこがちょっと笑えました。散々小難しいウィルスの話をしておいて、それですか!って感じです。(それはそれで面白かったんですけどね。)

飛火野あきらさんの、「もうひとつの夏へ」という小説を思い出しました。(誰もしらないと思いますけどね。)

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草葉の陰で見つけたもの

草葉の陰で見つけたもの
大田十折 著

「草葉の陰で見つけたもの」「電子、呼ぶ声」の2作。

ある屋敷に忍び込んだ盗人のお話です。彼はあっさりつかまって首をはねられてしまいます。
そしてさらし首にされますが、なんとは意識はあります。
ある日、内気な少女が彼(さらし首)の元を訪れます。
彼女は実家が経営する店の手伝いをしたいと思っているのですが、接客がうまくできません。
そこで彼を練習台にして、来る日も来る日も接客の練習を重ねます。
話すことができない彼ですが、彼女が来るのを心待ちするようになります。
やがて彼女は努力の甲斐あって、店に出られることになるのですが、それが大きな悲劇を招いてしまいます。(草葉の陰で見つけたもの)

ユーモアがあり、おかしく、そして切なくもある不思議なお話です。
もう一作の「電子、呼ぶ声」もとてもいい話です。

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ミミズクと夜の王

ミミズクと夜の王
紅玉いづき 著

魔物が住む森に一人の少女がやってきます。
少女の名はミミズク。
額には数字の焼き鏝を押され、手足に鎖をつけています。
彼女が森に来た理由は、魔物の王に食われることでした。


最後はハッピーエンドでしたが、なんとも切ない話でした。

ミミズクが話す言葉は、おかしいというか、ちょっと壊れています。
焼き鏝で番号を押されていたり、鎖がついているとことから、彼女が奴隷として扱われていたことはわかりますが、かなりひどい扱いをうけていたことが伺えます。
そして自分が人間であることを認めたくないほどに、人間を醜いものとしてとらえています。
それだけに、逆に魔物の王を美しいものとして、彼に食われることを望むのかもしれません。

ところが魔物の王は、ミミズクを相手にしません。
自分の居場所にかえるよう、ミミズクに言い放ちますが、もとよりミミズクには自分の居場所などありません。
すっかり魔物の王の美しさに魅了されたミミズクは、森での生活を望みます。

そんなある日、ミミズクは、森に迷い込んだ狩人に、森の抜け方を教えます。
しかしこれが仇となります。
この報告を受けた人間の王は、自らの求心力を高めるために、ミミズクを囚われの少女として、彼女を救出すべく、魔王討伐の兵を挙げます。

ようやく自分の居場所を見つけたミミズクでしたが、人間の手により魔物の王は捕らえられ、
彼女は記憶をなくしたまま、人間としての生活を送るようになります。


話はまだまだ続きます。というかここからが見所です。
人間にも魅力的な人物が何人か登場しますが、なんといっても騎士であり王の友でもある、アン・デュークが一番魅力的です。
やる気があるのかないのかよくわからず、王のために尽くしますが、友として時には王に苦言を呈したりもします。
他にもアン・デュークの妻や王子のクローディアスも良い味をだしています。
途中、グロテスクな描写がなければ、愛と感動の物語として学校図書にもおいてほしいな〜なんて思える本です。
アニメにしてほしい作品です。



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神さまの住む町

神さまの住む町
楠 章子 著


4話構成です。
第1話は、小学5年生の「みそら」の学校でのお話です。
新人の教師がみそらの担任になりますが、クラスのみんなにすっかりなめられてしまいます。
イジメとか学級崩壊といったテーマの話なのかと思いましたが、第2話からまるっきり違う展開になり、不思議で、ちょっと悲しくて、そして心温まるお話です。
題名のとおり、「町と神様」のお話で、一話目も、先生がもうちょっとこの町のことを知ってくれれば、みんなとうまくいくのに!という話だったとわかります。
2話目は、泣きます。大好きなチヨばあちゃんに会い、一緒に買い物をして、御馳走をつくりますが、おばあちゃんはなんと!!
「もっけ」というアニメの最終回を思い出しました。(幽霊、妖怪系を見てしまう女の子のお話。原作は漫画かな?)

3話4話で神様登場です。ちっちゃい神様です。
児童書もバカにできません。30分ほどで読めるのに十分楽しめます。

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おかしな先祖

おかしな先祖
星新一 著

全10篇を収録したSF落語集です。
かなり短めの話に、落語のようなオチがついて終わっています。
わかりやすい面白さなのに、一つ一つの話は、どんな展開になるのか予想ができないので、途中でやめられなくなっちゃいます。
ちょっとした時間つぶしに最適です。

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