その他 - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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グリーン・レクイエム

グリーン・レクイエム
新井素子 著


公園のベンチに座る長い髪の女性、三沢明日香は、信彦の人生を決定した少女によく似ていた。
子供のころ、化け物がすむといわれる森で出会った、緑色の髪をもった少女は、果たして明日香なのか?

意外なことにSFでした。
光合成、食糧問題、宇宙人、などなど、予想に反する展開に驚きましたが、運命に翻弄される物悲しい生物を描いた物語でありますぞ!
他2編あります。
吸血鬼の話も、これで食糧問題解決か!なんていう展開になりそうだったり、こっちは落語のようで、短くてシャレがきいている話です。

テーマ : オススメの本の紹介    ジャンル : 本・雑誌

クジラの彼

クジラの彼
有川浩 著

自衛官との恋愛を描いた短編恋愛小説です。
潜水艦乗りを彼氏に持ったために、なかなか会うことができず、切なさに暮れる女性。
恋人に会うために、脱柵を試みた自衛官の末路等々、ふつうの恋愛小説とは一味違う面白さがあります。


テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

少年鉄人

少年鉄人
山下貴光 著

気弱な少年、瀬尾太一のクラスに、関西弁の転校生「鉄人」がやってきます。
「世界を変えたい」と願う鉄人の存在によって、太一だけでなく、乱暴者の大江和真や、秀才の義之、学級委員の千秋に変化が生まれ、彼らは秘密を共有し合う「友達」になります。
そんな中、街で通り魔事件が発生し、5人はその事件の解決に乗り出します。

かつて太一が恐喝されているところに、鉄人が助けに入りますが、恐怖に駆られた太一は、鉄人がやられている姿をただ見ていることしかできませんでした。
そんな弱い自分がイヤで、「失った強さ」を必死に取り戻そうとあがく太一の姿に思わず涙がでます。
他にも和真や義之、千秋が抱える問題が、鉄人の存在よって好転していきます。
やがて彼らの街で頻発する通り魔事件の調査へと乗り出し、街を愛する大勢の人を巻き込んだ、スケールの大きな話になっていきます。

もう少し読んでいたいと思わせてくれる、とても良い小説です。


テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

「ひきこもり」たい気持ち

梶原千遠 著

臨床心理士である著者が、自らカウンセリングを行った中のいくつかを例にあげて、ひきこもりたい気持ちの裏側にひそんでいるものを伝えています。

自己啓発本ではないので、ひきこもってる人が読んで、どうこうなるような内容ではないと思います。
しかし紹介されたいくつかの例の中に、共感できるものはきっとあるはず。
ひきこもる子供を「弱い人間」と思う親は多いかもしれませんが、家庭環境が大きく影響し、親の、子供に対する依存度が、ひきこもりの引き金になっていることもあるのだと言うこともわかります。
幼年期の他人との出会い、ふれあいが、その後の人間関係の形成に重要な意味を持つのかもしれません。
幼い子供をもつ親に是非読んでもらいたいです。

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押入れのちよ

荻原浩 著

お母様のロシアスープ、コール、押入れのちよ、老猫、殺意のレシピ、介護の鬼、予期せぬ訪問者、木下闇、しんちゃんの自転車、の9話が入っています。

ちょっと気持ち悪くて怖い話や、切ない話、殺人事件なのに思わず吹き出してしまう話等、色々あって楽しめます。

別れ話のもつれから、交際していた女性を殺してしまった主人公が、突然部屋にやってきたハウスクリーニングの業者に振り回される話「予期せぬ訪問者」が笑えます。なんとか殺人がばれないようにと苦戦しているのに、どこかとぼけた業者の男は、次々によけいな事をして、主人公を困らせます。


その他、
不動産屋に注文をつけて、格安の部屋を見つけた恵太。ところがその部屋には、14歳にして明治生まれ、おかっぱ頭の幽霊が・・・なんていう話もあります。幽霊の名前は「ちよ」。夜な夜な現れるわけですが、怖い話じゃありません。
ちよと仲良くなった恵太は、自分がちよを成仏させると約束しますが、この話はほとんど人物紹介程度で(といったら怒られるかもしれないけど)、このあと恵太とちよがどうなっていくのか、続きがあるのか気になります。


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