良い話・痛快な話・泣ける話 - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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もういちど伝えたい

もういちど伝えたい
たなかひまわり 著

 想いを伝えられないうちに、幼なじみの守が突然この世を去ってしまった。ふさぎ込む紗織に、ある日メールが届く。それはなんと死んだはずの守からだった。


 死んだ人間からメールが届くといっても、ホラー小説ではありません。絵に描いたような純愛もので、ちょっとむずがゆくなってしまいます。
 死んだ幼なじみとメッセンジャーで会話し、なんと会う約束までしちゃいます。一昔前では考えられないような展開ですが、霊界の科学も日々進歩してるみたいです。
中年のおっさんが読むと、いろいろむずむずしてきます。

テーマ : オススメの本の紹介    ジャンル : 本・雑誌

幽霊人命救助隊

幽霊人命救助隊
高野和明 著

自殺した4人の幽霊の前に神様がパラシュートで降りてくる。
「天国にいきたかったら49日で100人の命を救うこと。」
神様にそういわれ、4人は幽霊人命救助隊となる。

4人は100人の命を救うべく、神様から授かった道具を駆使して、自殺志願者を探します。
さまざまな理由で自殺を考える人が登場し、最初は軽く、愉快な展開に思わず笑ってしまいます。
ところが、うつ病で悩む人や、親子の関係、恋愛、借金等、さまざまな自殺理由とその背景が描かれるにつれ、次第に重苦しさを感じてきます。
うつ病の人を救う話一つとってみても、思いつきやその場のノリだけで救うような笑い話ではなく、うつ病の深刻さ、治療の必要性等を、いやみのない程度に話にもりこんでいます。
借金の話でも、消費者金融や銀行、利率の話等、社会に訴えかけるような事柄もかかれていて、とても興味深く読むことができます。単なる面白おかしい小説ではなく、うったえかけたいテーマを感じ取ることができ、後ろの参考文献を見れば、著者の勤勉さも伺えます。
なにより泣けます。夜中に読み終えて泣きました。
すばらしい。
実に面白い小説です。

テーマ : オススメの本の紹介    ジャンル : 本・雑誌

流星ワゴン

流星ワゴン
重松清 著

息子の暴力、リストラ、そして妻からは離婚を告げられ、主人公の家庭は崩壊してしまいます。
ある日、絶望する主人公の前に、すでに事故死しているはずの、ある親子がワゴン車に乗って現れます。
そして、主人公を車に乗せ、彼の家族を崩壊に向かわせた過去の重要な分岐点に連れていきます。
危篤状態の父が自分と同じ年齢になってあらわれて、朋輩として、破たんへと向かう主人公の未来を、共に変えよとするのですが・・・。


やり手の経営者として地元ではそれなりの地位を気付いた父を、主人公は受け入れることができません。
しかし家庭崩壊後、その嫌悪する父からの車代を当てにして、癌で余命のない父をの見舞いを頻繁に行い、糧を得ます。
そんな現状に希望が持てない主人公の前に、5年前に事故で死んだはずの親子があらわれ、主人公を過去の重要な分岐点につれていきます。
さらに死期がせまった父が、若かりし頃の姿で主人公の前に現れます。
死が間近に迫った父が、主人公に会いたいと願ったから・・・という事になっていはいるのですが、設定としては、若いころの父と出会うといったほうが正確かもしれません。
というのも、父親には先の事はわからず、主人公だけがこの先の未来を知っていることになります。
ただ、お互いに親子の認識があるというのが、やや複雑な設定です。

重大な局面を前に、チュウさん(父)の叱咤をうけるも、気弱な主人公は主人公は何もできません。
そして、仮に何かできたとしても、それによって未来が変わることはなく、そこでの出来事はなかったことになってしまいます。
つらい現実を前に、何もできず、何かしたとしてもなんの意味もない、そんな理不尽な状況で、主人公は何か得ることができるのか?
不器用な父と息子の、ちょっと不思議で泣ける物語です。




テーマ : 読んだ本。    ジャンル : 本・雑誌

ひかりの魔女

ひかりの魔女
山本甲士 著

久しぶりに山本甲士さんの本を読んで、ほんわかしました。
わらの人、あたり(魚信)、ひろいもの、ひなた弁当等に並んで、山本さんならではの、とってもやさしい人間ドラマです。

お父さんがリストラ候補で、妹はちょっとグレはじめて、お母さんも仕事先で揉め事・・・・でもって主人公は浪人。
そんな中で、おばあちゃんと同居することになったわけですが、このおばあちゃん何だか妙に人に慕われていて、周りを幸せにする力があるみたいなんです。さて、主人公一家はどうなっちゃうんでしょう・・・・。


おばあちゃんの力の謎に迫るべく、「立禅」について調べて見ました。
チャレンジしましたが、一分で足がつりました。
職場で休み時間に毎日続けていますが、30分できるようになる日がくるのかな・・・。