良い話・痛快な話・泣ける話 - 風来の森日記 -

風来の森日記

本の紹介、自作ゲームの制作日記

 
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しゃぼん玉

しゃぼん玉
乃南アサ 著


ひったくりで日銭を稼ぐ翔人は、逃亡の末に宮崎県の、とある山村にたどり着きます。
人気のない山道で、バイクで転倒し怪我を負った老婆を発見し、なりゆきで助けることに。
そのまま老婆の家でしばらく暮らすことになった翔人は、人懐っこい老婆や近隣住民と穏やかな日々を過ごすうちに、心にある変化が生まれてきます。


家庭環境に問題があった翔人は、無気力な生活を送るうちに、やがて犯罪に手を染め、自暴自棄になっています。ひったくりのさなか、あやまって女性に重傷を負わせたと思い込み、逃亡の果てに宮崎にたどりつきます。
老婆を助け、そのまま老婆の家で暮らすことになった翔人は、近隣住民からは、老婆の孫(老婆の末っ子豊昭の息子)だと勘違いされます。
餓えや寒さの心配もなく、満ち足りた生活を送る中、翔人の心はいつになく穏やかなものになっていきます。
近所に住むシゲ爺に、祭りのための山仕事を手伝わされ、以前の怠惰な自分では考えられなかった充実感を覚えるようになっていきますが、祭りの準備で知り合い、心ひかれた女性、黒木美知が、通り魔に遭い、けがを負わされいたことを知り、動揺します。
かつて自分が犯してきた過ちを直視できぬまま、老婆の家を去ろうと決めた翔人の前に、意外なかたちで老婆の息子豊昭が現れ、忌まわしい家族の記憶を思い出すことになります。
人は変われるのか?人生にやり直しはきくのか?

この手の話は、ほろ苦さを残して終わる事が多いのですが、最後はうまくまとめられています。とても深く心にしみる素晴らしい小説です。ぜひ読んでください。

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ひなた弁当

ひなた弁当
山本甲士 著

 社内の親睦野球で、常務にデッドボールを当ててしまい、通勤中、うたた寝をしてよだれをたらしているのを部長に見られ・・・・・。
 そんなことが関係したのか、営業第二課課長補佐の芦溝良郎はリストラ候補になってしまいます。
 同じくリストラ候補になった上司の策略にはまり、とうとう退職に追いやられます。
 リストラ時、会社に再就職先を斡旋してもらいますが、そこにも大きなウソがあり、さらに家族の理解も得られず、良郎は追い詰められていきます。
 家にいることも許されず、出勤するふりをして公園で時間をつぶす良郎が興味をもったのは、どんぐりでした。
 このどんぐりを家に持ち帰り調理して食べたことから、良郎の人生に新たな道が開けてきます。
 サラリーマンにとっては、最初からとても恐ろしい展開ですが、「わらの人」「あたり」「ひろいもの」等と同じく、温かみのあるとても良い小説です。
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テーマ : オススメの本の紹介    ジャンル : 本・雑誌

美丘

美丘
石田衣良 著

平凡な大学生活を送る太一は、美丘という強烈な個的をもった女性とであう。
仲良しグループのメンバーの一人、お嬢様の麻里にあこがれつつも、次第に美丘に魅かれはじめ、
やがて苦しい選択に迫られる。
ところが美丘からある衝撃の告白を受け、さらに厳しい決断をすることに。
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絵にかいたような、お涙ちょうだいものですが、まんまと泣かされてしまいました。
前半は太一の優柔不断な部分が描かれ、後半は、ある事実を告げられた後の太一の男らしくも健気な姿に思わず涙します。
仲良しグループの青臭い部分も最高です。
いろいろな意味で、よくもここまで・・・と思ってしまった小説です。
真実の愛を描いた感動の物語です。

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カラフル

森絵都 著

大きな過ちをおかして死んだ魂が、輪廻のサイクルにもどるために、ある自殺者の体を借りて一定期間修行することに。前世で自分がおかした罪を思い出すことができるのか?という感じのお話です。

主人公は複雑な家庭で育った子供の体を借りることになります。
優秀でイヤミな兄、不倫の母、利己的な父。そこに好きな女の子の秘密をしったことが重なって、「小林真」少年は自殺しました。ところが、主人公の魂が宿ることで復活します。
さて、真になった主人公は、真がおかれていた環境で生活するわけですが、なにしろ別人ですから、どこか他人事のように自分の思うままに生活を続け、周囲を戸惑わせたりもします。
しかし、冒頭から高野和明さんの幽霊人名救助隊とダブってしまって、なんとなく最後は自分の死を見つめなおすオチになるんだろうな〜なんて考えながら読んでいました。
ということは、彼がおかした過ちとは何か?そして彼は何者か?は考えるまでもなく・・・・まあ、これ以上詳しくいうのはやめておきますが、それでも泣ける部分もあり、全体的に軽く話しが進んでいくので、読みやすい小説ではありました。小中学生に読んでほしいかな・・・・。


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もういちど伝えたい

もういちど伝えたい
たなかひまわり 著

 想いを伝えられないうちに、幼なじみの守が突然この世を去ってしまった。ふさぎ込む紗織に、ある日メールが届く。それはなんと死んだはずの守からだった。


 死んだ人間からメールが届くといっても、ホラー小説ではありません。絵に描いたような純愛もので、ちょっとむずがゆくなってしまいます。
 死んだ幼なじみとメッセンジャーで会話し、なんと会う約束までしちゃいます。一昔前では考えられないような展開ですが、霊界の科学も日々進歩してるみたいです。
中年のおっさんが読むと、いろいろむずむずしてきます。

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